血液浄化センター センター長
高橋 和志(タカハシ カズシ)
腎臓内科、内科、血液浄化センター(人工透析室)
認定資格 | 日本腎臓学会腎臓専門医 腎機能障害指定医(身体障害者福祉法第15条) |
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血液浄化センターでは、急性腎不全・慢性腎不全の患者様を中心とした入院・外来血液透析を行っています。
透析ベッド数は19床で、月~土曜日(祝祭日を含む)まで午前・午後の2クールで血液透析を行っています。また、個室1床を併設し、重症患者様や感染症患者様への対応も行っています。
当院で可能な治療方法としては、一般的な血液透析(HD)、血液透析濾過(HDF)、オンラインHDFや各種血液浄化療法にも対応しています。
血液透析は、血液を腎臓の代わりとなる透析器(ダイアライザー)に通すことで、血液中の老廃物(尿毒素)や余分な水分の除去、電解質のバランスを整え、血液をきれいにする治療法です。
オンラインHDFは、本来の腎臓の働きに近い治療法で、通常の血液透析と比べ、透析患者の長期合併症として挙げられる透析アミロイド症の原因となるβ2-ミクログロブリンや蛋白結合型尿毒素のような分子量の大きな物質の除去に優れています。
そのため、かゆみの改善や透析中の血圧が安定するなど様々な治療効果が期待されています。
オンラインHDFは、透析液を置換液として血液中に1時間あたり10~12 L程度補液しながら行うため、十分に清浄化された超純粋透析液を用いる必要があります。
当院では、日々厳重な水質管理を行っており、毎月のエンドトキシン・細菌検査では日本透析医学会の定めた透析液水質管理基準をクリアしています。
十分な透析を行うためには、シャントの管理が重要となります。
当院では、シャントを長持ちさせるため日々の観察だけでなく、シャントスコアリングマニュアルを用いシャントの状態を毎月評価することで、閉塞する前に適正な対応を行っています。
必要時には、血液の流れを見るシャントエコー検査を行っています。経皮的血管拡張術(PTA)が必要な場合は、専門医療機関との緊密な連携で対応します。
平成28年から厚生労働省より「下肢末梢動脈疾患指導管理加算」という制度が新設されました。
これは「透析患者さんの足を守る制度」で日ごろから患者さんの足をチェックし、下肢の切断といったひどい状態になる前に治療をすることを目的としています。
腎臓病、糖尿病は、血管を詰まらせるリスクが高い病気です。
特に、四肢は動脈硬化や石灰化により血管が狭くなったり、詰まったりする「虚血」を引き起こしやすく、そのまま放置しておくと血液が巡らなくなり「冷え」「しびれ」「痛み」が現れます。
また、小さな皮膚の変化(靴ずれ、うおのめ、爪の変形など)や傷から潰瘍を引き起こし、最終的には「壊疽(えそ)」にまで進行することがあります。壊疽になった場合は、その部分を切断といったケースも少なくありません。
当院では、このようなトラブルを回避するため、看護師によるフットケア(足の状態のチェック、足や爪のケア)を行い、血流評価や検査により早期予防・早期治療に努めるとともに、患者様へ足のセルフケア指導も行っています。
良い透析治療を行っていくためには、食事管理が重要となります。しっかり食べて栄養状態を良くすることは、毎日を元気に過ごすために欠かすことのできないポイントです。
当院では、管理栄養士による栄養指導や食事指導を行っています。栄養指導は、ご本人だけでなくご家族に向けた指導も行っています。
栄養指導は随時受け付けていますので、ご希望の方は透析室スタッフまでお気軽にご相談下さい。
患者様の合併症予防のため様々な定期検査を行っています。
毎月の血液検査、胸のレントゲン撮影や心臓の超音波検査、心電図、ABI(動脈硬化の検査)など定期的に検査を行っています。
また、各診療科が連携して患者様にあった治療を提供していきます。
ご家族や患者様の負担を少しでも和らげるために、自宅から病院までの無料送迎サービスを実施しています。
車椅子のまま乗り降りできる車で送り迎えいたします。
ご希望の方は当センタースタッフまで、お問い合わせください。
※お住まいの地域や諸事情によってご希望に添えない場合があります。
各ベッドに液晶テレビを設置していますので、透析治療中は無料でご利用いただけます(各自でイヤホンをご用意の上、ご利用お願いしております)。
鍵付きの清潔なロッカールームをご用意しております。
出張、ご旅行、帰省などによる臨時透析も随時、受け付けております。お気軽にご相談、お問い合わせください。
現在、予定されている休診はありません。
腎臓内科、内科、血液浄化センター(人工透析室)
認定資格 | 日本腎臓学会腎臓専門医 腎機能障害指定医(身体障害者福祉法第15条) |
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